ノーシープフォンでアプリが動作しないケース(上級者向け)

他のAndroidでは動作しているのに、ノーシープフォンでは同じアプリが動作しないという場合がありえます。もちろんこれは、かなり稀なケースであって、ほとんどのアプリは正常に動作するはずです。

以下では、アプリが動作しない原因可能性とその対策を説明します。ただし、対策できず、諦めねばならないケースもあります。

 

GrapheneOSの場合

Google機能の不存在により動作しない場合

GrapheneOSのデフォルト状態では、Google機能が含まれていないため、これを必要とするアプリはまともに動作しません。

所有者プロファイルにGoogle機能をインストールしてしまうことも可能です。しかし、Google機能をインストールした別プロファイル(GPプロファイルと呼びます)の利用を推奨します。

GrapheneOSにはフルセットのGoogle機能を安全に(監視などされずに)動作させる機能があるため、必要とするアプリのほとんどが動作すると思われます。

 

GrapheneOSのセキュリティ機能によって発覚するバグの場合

アプリ自身のバグによって動作が中断することがあります。GrapheneOS以外の通常のAndroidやカスタムROMでは正常動作するにも関わらずです。これは、GrapheneOSがアプリのメモリアクセス領域を厳密に管理することに起因します。

例えば、スマフォのメモリを大広間だとします。何らかのアプリを起動したとき、その人が大広間に呼び出され、線で区切った一部の区画が与えられます。一度に何人ものアプリが大広間で働くことになり、それぞれの区画が与えられるのですが、この時に、行儀の悪いアプリは自分の区画だけでなく、他人の区画にまではみ出てしまったりします。

他のAndroidではこの状態でも動作し続けますが、GrapheneOSはそれを許さず、アプリを中断してしまうのです。

このアプリをどうしても動作させたい場合、以下のようにします。

設定を開き、アプリを選択します。

Signalは問題無いようですが、仮に問題を起こすとします。

Exploit protection compatibility modeをONにします。


詳細は、ユーザガイドのセキュリティ機能により発見されるバグにあります。

 

銀行アプリの場合

銀行アプリの場合には、二つの障害があるようです。

  • アプリ自体が独自の「小細工」を行っており、それが正常動作を妨げる場合
  • アプリがGoogleの認証サービスを使っており、GrapheneOSはその認証を受けていないため

簡単に言えることは、もし正常に動作しないのであれば、現在のところは諦めるしかないでしょう。

詳細はユーザガイドの銀行アプリにあります。

 

他カスタムROMの場合

GrapheneOS以外で当法人の扱うカスタムROMは、現在のところ、LineageOS for microGか、/e/OSになります。これらは似たようなものです。そもそも、/e/OSは、LineageOSから派生したものです。

ここで問題となるのは、microGです。フルセットのGoogle機能をサンドボックスで動かしているGrapheneOSとは異なり、microGはGoogle機能のフリをして動作するコードをゼロから開発したもので、未だにフルセットのGoogle機能を提供しているとは言えないものです。

あるアプリがGoogle機能不要なのか、必要であればどの機能なのか、存在しない場合にどう動作するのかはまちまちなため、動かしてみないとわからないのが正直なところです。そして、動作しない場合の対策はありません。諦めるしかありません。

しかし、ある人の見積もりによれば、世のすべてのアプリの90%は、Google機能無しで動作するようです。一部のアプリを諦めねばならないものの、スマフォとして十分に使えるものではあるでしょう。