監視者のクッキーを制御する

たとえ本ウェブサイトで紹介するカスタムROMのスマフォに変えたとしても、あるいは、スマフォではなくパソコンを使ったとしても、GoogleやApple、その他の巨大ITは、あなたを監視し続けます。

その仕組みの一つは、ブラウザにおいて知らず知らずのうちに使われている「クッキー」というものです。

クッキーの仕組み

ここでは特にGoogleのクッキーについて説明しますが、他社も同じです。特に大きな問題として報道されたのは、facebookのクッキーです。

ブラウザ上でYouTubeやGmailを使うためにはGoogleにログインする必要がありますが、このログインの時に、Google側から「クッキー」という識別番号が返されます。

ブラウザは、この識別番号を自動的に保存します。そして、再度Googleのサービスを使う際には、そこに自動的に送信するのです。これによって、いちいちログイン操作をしなくとも、サービスを使い続けることができます。

その一方で、クッキーがあるがために、ブラウザ上でのあなたの行動がGoogleに筒抜けになってしまうのです。

たとえ、Googleとは無関係なウェブサイトを閲覧したとしても、そこにはGoogleアナリティクスのコードが埋め込まれている可能性が高いのです。このため、Googleログイン中のブラウザを使って、ほとんどどこのウェブサイトを閲覧したとしても、常にGoogleにその行動を把握されてしまうのです。

対処方法

YouTubeやGmailなどのGoogleのサービスの利用を減らし、最終的にはゼロにすべきなのですが、いきなりは無理というものです。Googleのサービスをある程度使い続けながら、Googleの監視を逃れる方策には二つあります。

Googleを使う時にだけGoogleのクッキーを使う

Googleにログインをし、そのサービスを使った後は、ブラウザからGoogleのクッキーを削除してしまい、その後で他サービスにアクセスすることです。

理想的にはこうなのですが、しかし、実際にはこの操作は非常に面倒で、現実的ではありません。

Googleを使うブラウザと、使わないブラウザとを分ける

とりあえずGoogleを使わざるをえない場合、これが最も簡単な解決策です。

現代では、様々な実用的ブラウザが無料で使えます。例えば以下のようなものです。

  • Firefox
  • Chrome
  • Brave
  • Edge
  • Safari
  • Opera
  • Vivaldi

他にもたくさんの種類があります。一つのブラウザしか使ったことの無い人は、もう一つブラウザをインストールして使い始めるのです。そして、この二つのブラウザの役割を、例えば次のようにします。

  • Googleにアクセスするときは、Chromeを使う。あるいは、facebookのような悪質なクッキーを使うサイトもここで行う。
  • その他のウェブサイトにアクセスするときは、Braveを使う

このように、悪質なクッキーを使うサイトの利用は別ブラウザにて最小限とし、普段使いのブラウザでは、それらに汚染されないように注意するのです。

以下に簡単に説明します。

普段使いのブラウザのクッキーを削除する

Googleその他を「閉じ込めておく」ブラウザを決めたら、そうではない「普段使い」のブラウザからGoogle等の邪悪なクッキーを削除しておきます。この方法は、ブラウザによって様々ですが、おおよそ次の場所にあります。

設定>プライバシーとセキュリティ>閲覧履歴データの削除

あるいは、

設定>プライバシーとセキュリティ>Cookieとサイトデータ

これらをすべて削除してしまうのが最も簡単ですが、ただし、以下の点に注意してください。

全クッキーを削除すると、現在ログインしているすべてのウェブサイトからログアウトされます。再度ログインするには、アカウント(ユーザ名・パスワード)が必要になります。これが曖昧な場合、覚えていない場合には、ログイン中に確認しておいた方が良いでしょう。これ以外の弊害は無いと考えて間違いないです。

可能であれば、クッキーを受け付けないようにする

普段使いのブラウザの方には、危険なクッキーを一切受け付けないようにしましょう。

例えば、普段使いとしてBraveを選択した場合、以下のようにしてGoogleのクッキーを一切排除することができます。

設定>プライバシーとセキュリティ>Cookieと他のサイトのデータ

この中のCookieを使用できないサイトとして、例えば以下を設定します。

たとえ、Google IDのログインなどしなくても、ブラウザがCookieを自動的に保存すると、Google側では、誰とは識別できないものの、同じ人間がいつ何をしたかがわかってしまいます。これを避けるため、Cookieを一切受け入れないことが賢明な措置です。

そして、もしGoogle検索が必要な場合は、このように一切のGoogleクッキーを受け付けないようにしたブラウザで行うことです。

 

まとめ

クッキーは、ブラウザ上での巨大ITの監視ツールであり、それと共にログインをしてしまえば、ブラウザ上での行動がほぼまるわかりになってしまいます。特にブラウザでの行動指針としては以下になります。

  • 普段使いのブラウザ1と危険アクセスのブラウザ2を分ける
  • 2において、Gmailのアクセスなど、本当に必要な時にのみGoogleその他のログインを行って使用する。
  • 1では、Google等のクッキーを受け入れない設定を行う。Google検索など、Google IDが不要なサービスはこちらで使う。
  • 当然ながら、それ以外の日常では1のブラウザを使う。