Googleは便利なものですが、Googleは監視します。Googleは絶対に避けたいものです。しかし時には、Googleの利用が必要になる場合もあります。そこで、Googleアカウントを持ち、それを利用しながらも、監視されない方法を考えてみます。
Googleアカウントの作り方
ここでは、あなたが既に持っているGoogleアカウントとは別に、新たなアカウントを作ることにします。
Googleアカウントは簡単に作れるのですが、ただし、電話番号の入力が強制され、そこに確認のためのショートメールが送られてきます。
これを普段使いの電話番号には絶対にしたくありません。例えば、他の人が私の電話番号を知っていて、Googleのコンタクトリストに入れていたら?あるいは、Facebookのコンタクトリストかもしれません。そこに私の電話番号が書いてあって、住所や名前が書いてあるかもしれません。連中はこれを見放題ですから、私が入力した電話番号とマッチングさせることができます。ですから、普段使いの電話番号をGoogleには知られたくないのです。
※既にこの電話番号でGoogleアカウントを作ってしまっている場合でも恐れる必要はありません。連中はこの番号のことを知ってはいますが、あなたがそのGoogleアカウントで何もしなければ、今後連中は一切何の情報も得られなくなるのです。
ですから、別の電話番号でGoogleアカウントを作りたいのです。これには、二種類あると思います。
- 家族の電話番号にしてしまう
連中は、新たなGoogleアカウントがこの家族のものだと思いこんで追い回しますが、全くの別行動で趣味が違うので、むしろ新たなGoogleアカウントが分裂症か何かだと思ってしまうことでしょう。
(既に家族がGoogleアカウントを持っていても大丈夫です。一つの番号で複数作れます) - 新たな電話番号を取得する
新たな電話番号を取得して、Googleアカウントを作成します。
ここでは後者のやり方を考察してみます。
新たな電話番号の取得とその利用
日本国では、新たな電話番号を取得するには、何らかのIDが必要です。ですから、携帯電話会社は、この番号があなたであるとわかっています。しかし、この情報はGoogle側には渡されず、利用できるのは警察ぐらいのものでしょう。
※この電話番号は絶対に他人には教えません。なぜなら、先に説明したように、教えてしまうと、彼・彼女がそれを私の名前や住所と共にGoogleのコンタクトリストに入れてしまう可能性があるからです。
さて、この番号のSIMを何らかの機器に入れないとGoogleからのショートメールが受けられません。方法は二つです。
- ガラケーを使う。ガラケーの場合、それがどんな種類であれ、Googleがその位置やIMEIなどの固有番号を取得するのは不可能です。しかし、あまり現実的ではありません。最長でも2026/3にドコモがサービスを終了するようです。
- 余っているAndroidを使う。
後者についてですが、これは普通のAndroidで良いです。ただし、ネット接続してしまうと、自動的にGoogleに位置を知られてしまいます。Wifi接続は一切せず、SIMだけを入れ、携帯ネット接続のためのAPNの設定もしません。この状態では電話とショートメールしか使えません。つまり、ガラケーと同じ状態になるわけです。
※追加:GrapheneOSに物理SIMとeSIMの二つのスロットがある場合は、新たな電話番号をeSIMとしてしまうこともできます。この場合、eSIMのアクティベーション時にはGoogle機能が必要で、しかもGoogleにIMEI等の固有番号を取得されてしまいますが、アクティベーション後はGoogle機能が削除でき、さらに二度とIMEIを取得されることは無いようです。
Googleアカウントの取得
この状態で、Googleアカウントを取得します。このときGoogleは電話番号を要求するので、これを入力します。すると、ショートメールとして確認コードを送ってくるので、それを入力すれば終了です。
ただし、この作業を行うのは、普段使いとは別の「Google専用ブラウザ」を使います。普段使いがBraveだとすれば、Google専用はChromeにしておきます。また、可能であれば、家庭や職場の固定ネット接続ではないことが望まれます。市町村単位で場所がわかってしまうからです。どんなネット接続であれ、VPNを利用するのがベストでしょう。
さて、この作業をした場合、Google側の認識としては以下になります。
- たしかに電話番号は存在するが、その電話番号とマッチするようなスマフォが存在しない。もちろん、その情報は一切取れない。
- 位置が全くわからない。登録者の位置もわからないし、電話番号の位置もわからない。
- 日本国内ということは確実にわかる。
- 登録に使ったブラウザの種類ぐらいはわかる。
Googleアカウントを作成した時点のGoogle側の認識としてはこんなものです。電話番号だけで、他の情報はほぼ一切取れません。あらゆるコンタクトリストにもこの番号はありませんから、一体何者なのかわかりません。当然ですが、携帯会社に「この番号はどなたのものですか?」などと聞くこともできません。
新たな番号のSIMを入れたスマフォは、普段は電源OFFです。必要な時に押入れから出して、Googleからのショートメールを受信すればいいだけです。
新たなGoogleアカウントの利用のしかた
さて、新たなGoogleアカウントを取得したら、それを利用しましょう。
これは何でも可能です。ただし、
- あなたの個人情報は、位置、顔写真を含めて一切与えないこと
場合によっては声(声紋)を与えないことが必要になるかもしれない
です。そして行動の条件としては、
- ノーシープフォンのような、勝手に情報を取得できないスマフォを使うこと
(くれぐれもですが、普通のAndroidやiPhoneでは、すぐに位置がわかってしまい、四六時中自分の位置を差し出してしまうことになります。) - VPNを使って位置を撹乱させること。特に家庭や職場の固定ネット接続の場合
- スマフォでもパソコンでもGoogle専用ブラウザを使い、普段使いのブラウザでのネット行動からは隔離すること
この状態であれば、ほとんど何でもGoogleのサービスを利用できてしまいます。ただし、
- Gmailを個人的なやりとりに使わない。相手は必ずあなたの本名を書いてくるだろうから。せいぜい偽名で何らかのメルマガに登録する程度。
- GoogleログインしてGoogle Mapを使うと、その時にはあなたの場所が知られてしまう。せいぜい出かける時にGoogle Mapを使う程度。自宅近隣では使う必要などないでしょう。
- Google Driveを使わない。あなたのファイルの中身がすべて見られてしまいます。もし使うとしたら、すべてを暗号化しなければいけません。
こんな風にGoogleに情報を渡さずに連中のサービスを使う方法はあるものです。