Google PixelでのOSインストール時トラブルシュート

OEMロック解除可能にならない

全Pixel共通ですが、設定>システム>開発者向けオプションを有効化し、ここでOEMロック解除をONにしようとしても、グレーアウトで選択できません。

理由1

この理由は、スマフォがWifi接続していないことによります。OEMロック解除可能になるには、スマフォ自体がGoogleのデータベースにそのシリアル番号を通知し、解除許可を得ないといけません。キャリアロックされたスマフォでは、その解除許可が出ないのです。これを確認するためにWifi接続が必要です。

※Pixel 6以降の国内販売のスマフォは、基本的に法律でキャリアロックが禁止されているはずなので、たとえ「au版」とあってもSIMフリーのはずですが、本当にSIMフリーかは、販売者に確認してください。

理由2

Wifi接続しており、SIMフリーであっても、特にPixel 6aで発生することがあります。

これは、Pixel 6aの出荷時OSの不具合によるものです(実際に遭遇しました)。解消方法は以下です。

  • 設定>システム>システムアップデートで、これ以上アップデートが無いところまでアップデートを行います(これには、かなりの時間がかかります)。
  • 設定>システム>リセットオプションで、「すべてのデータを消去(初期設定にリセット)」を行います。

この操作で、OEMロック解除をONにできるはずです。

 

GrapheneOSのインストールが正常に進まない

これを、Pixel 7aで経験しました。何度やってもウェブインストーラからのインストールが途中で停止してしまいます。先に進まないので途中で打ち切ると、当然ながら、GrapheneOSが正常に起動せず、ハングアップしてしまいます。何かしらBIOSの他OSインストール機能にバグがあるようです。

ハングアップからの回復は「インストール後のOS起動時の異常」の項を参照してください。

この場合には、いったんGrapheneOSのインストールではなく、最新のストックOSをインストールします。資料集:Google PixelのOSを元に戻すを参照してください。

これによって、BIOSの機能自体も修正されるようです。この後で、再度GrapheneOSのインストールをします。

このトラブルを避けるには、事前にストックOSで目一杯アップデートをかけておいた方が良いかもしれません。

 

インストール後のOS起動時の異常

症状

Google PixelへのOSインストール(GrapheneOSでも、元のAndroidに戻す場合でも)に失敗した場合、起動時に以下のメッセージが表示されます。

「Your device is corrupt. It can’t be trustred and may not work properly.(デバイスが壊れています。信頼できず、正常に動作しないかもしれません)」

原因は、中途半端にダウンロードしたOSイメージをフラッシュ(書き込み)してしまったことです。この状態で起動すると、Pixelのブートローダーが異常を検出します。これがあるために、異常な状態でOSが起動するのを防げるのです。

この画面からOSを起動せずに電源OFFして、OSを再インストールしなければなりません。しかし、この状態からうっかり起動してしまうと、以下の画面のままフリーズしてしまいます。いつまで待っても、この先には進みません。

 

まずは電源を切る

まずは電源を切ります。これには、電源ボタンを30秒以上長押しします。この操作は、Pixelがどのような状態であっても、確実に電源を切る方法のようです。

また、Pixelが電源ONではないが、「チャージ中のアイコン(バッテリーと稲妻の絵)」のみが表示されて、電源ボタンを5〜7秒間押しても起動しない場合も、この30秒押しで完全にシャットダウンするようです。

※機種によっては異なるかもしれません。ネット等で調べてください。

音量下げ+電源ボタンでやりなおし

Pixelの電源がOFFになったら、音量下げ+電源ボタンの同時押しでブートローダ画面を出します。既にUnlockedになっているはずなので、ここから再度OSインストールをやり直します。

 

正常にインストールできなかった原因

OSのインストールが正常にできない原因としては、第一にインストール環境があげられます。GrapheneOSの公式サイトでは、「ケーブルは上質のものを使え」となっています。そのほか、こちらで経験したこととしては、例えば、Linux上のBraveやChromeの最新バージョンでは正常にインストールが進まないようです(以前は正常にインストールできていた)。この場合は、Chromiumを使います。また、他のスマフォのGrapheneOS上のVanadiumブラウザでも常に正常にインストールできるようです。