ここでは、様々な機種とそのカスタムROMの組み合わせについての印象を述べます。
メーカー
Pixel 3a, 5a, 6aを経験しました。各スマフォの中では最も簡単に扱えます。OEMアンロック・ロックの方法が簡単で、カスタムROMを入れた後に元のGoogleのストックOSに戻すことも簡単です。あらゆる機種の中で最も洗練されていると言えます。
Motorola
Moto G7 plus/powerを経験しましたが、まずOEMロック解除の方法が煩雑で、ここだけで嫌になることでしょう。Motorolaに登録し、シリアル番号などを送り、解除コードをメールでもらう方式です。
Samsung
Galaxy Tab S5eを経験しました。上の二社と異なり、OEMロック解除画面も独特で、リカバリのインストール方法も独特です。他機種での経験が通用しません。また、Google Pixelなどとは異なり、元のストックOSに戻すのも非常に面倒です。
Dragon
非常に安っぽいタブレットK10を入手しましたが、LineageOSのインストールにはビルドが必要なので、何もしていません。
カスタムROM
GrapheneOS
Google Pixelシリーズのみの対応ですが、それだけにインストールは非常に簡単です。本物のGoogle Playサービスを安全に動作させる仕組みがあり、安全でかつ、カスタムROMの中でも最も広範囲のアプリに対応していると言えます。
/e/OS
LineageOSをベースとしており、広範囲の機種をサポートしていますが、その機種数とおそらくは人手不足のために、各機種についてきちんとした検証はされていないようです。
しかし、最初からmicroGというGoogle Playサービスの代わりをするライブラリが含まれており、このサービスに依存するアプリもある程度動作するようです。
例えば、Google Pixel 3a、Samsung Galaxy Tab S5eをインストールし、正常に動作しますが、両機種共に再度OEMロックをかけるとまともに動作しなくなります。
LineageOS
カスタムROMの中で最も広範囲の機種をサポートしていると言えますが、microGをインストールするには、さらにややこしい措置をしなくてはならないようで、それについては試していません。Moto G7 plus/power、Galaxy Tab S5eを試しました。
crDroid
microGのサポートがあるものの、なぜか自分でmicroGをインストールするようになっており、やってみましたが、まともに動作させることができませんでした。また、OS自体の詳細設定など、専門家向けといえるOSです。しかし、デバイス情報>ビルド番号のタップで開発者オプションになりません。どこかに設定があるのかもしれませんが、標準的なやり方をサポートしていないのは致命的です。
CalyxOS
PixelとFairPhoneのみのサポートです。Pixel 3aで試しましたが、インストーラが良くできており、GrapheneOSのインストールに次ぐ簡単さです。microGが最初から含まれており、動作も問題無いようです。
iodéOS
https://iode.tech/installationに対応リストがありますが、手持ちの機種のサポートは無いようです。
LineageOS for microG
名前が表す通り、LineageOSにmicroGを追加しただけのようです。microGの動作には問題ありません。