GrapheneOS:新たなスマフォの使い方

ここでは、PixelにGrapheneOSをインストールした新たなスマフォの使い方をポイントをしぼってお伝えしていきます。もちろん、現代のスマフォには、あまりに多くの機能があり、あまりに多くのアプリがあるので、すべてを説明することはできません。ご了承ください。

おめでとうございます!

まずは、おめでとうございます。あなたは、現代の巨大ITの危険性を知り、自らと家族・知人のプライバシーを守るべく、あえて今あるスマフォを捨てて乗り換えることにしました。乗り換えによって、たとえ若干不便になろうともです。

ほとんどのアプリは問題無いと思いますが、全く動作しないものもあるかもしれません。そこは覚悟が必要です。また、乗り換えそのものにより、過去履歴が消えてしまうものもあります。代表的な例は、LINEです。今後説明していきます。

文書を読むのが苦手な方へ〜最も簡単な使い方

本リリースノートでは、ノーシープフォン(GrapheneOS)で徹底的に監視を避ける方法を説明していますし、出荷時にもそれを想定をした設定がされています。しかし、初心者には敷居の高いことも確かです。

そうではなく、「とりあえずは、ごく普通のAndroidとして使う」方法もあります。この場合でも、通常のiPhone/Androidのように四六時中監視されてしまうことはありません。慣れてきたら、徐々に監視を排除していくというのも、一つの考え方です。

これは、ノーシープフォン(GrapheneOS)の最も簡単な使い方にあります。

※これを行った後で「出荷時想定」の使い方にしたい方は、出荷時想定の使い方に戻す方法をお読みください。

 

GrapheneOSとは

最も高いセキュリティを持つOSです

GrapheneOSは、数あるカスタムROMの中でも、最もセキュリティを強化したOSです。エドワード・スノーデンをして「スマフォ使うならGrapheneOSにする」と言わしめています。それだけに、その理想のセキュリティの満足できるPixelにしか現在は対応していません。ブート時のOSイメージ検証や、Auditorアプリによる、OS自体が知らぬ間に改変されていることを検出する仕組みなどを導入しています。おそらく米国諜報局でも破るのは不可能でしょう。また、GrapheneOSチームは、頻繁にセキュリティアップデートや改良をしていますが、それを自動でスマフォ内に取り込む仕組みがあります。「アップデートされた」と表示されたら、スマフォを再起動するだけです。

※カスタムROMとは、AOSP(Android Open Source Project)をベースとしたAndroid機用のOSで、すべてがオープンソース(設計図公開)です。様々なグループが様々な種類のカスタムROMを作成しています。Android機に初めから入っているOS(ストックROM)を、カスタムROMに置き換えることにより、監視の無いスマフォを作ることができます。その一つが、GrapheneOSです。

ただし、これはOSのみの話で、その上でどんなアプリを使うかはまた別問題であることを念頭に置いてください。

とりあえず触って慣れてみましょう

GrapheneOS(Pixel)の基本的な操作にて、ごく基本的な操作を解説しています。完全な移行を行う前にいろいろ試してみましょう。

※操作が面倒そうだなと感じた方は、ごく普通のAndroidとして使う方法もあります。GrapheneOSを普通のAndroidとして使うをご覧ください。(ノーシープフォン(GrapheneOS)の最も簡単な使い方と内容が重複しています。後ほど削除の予定です)

GrapheneOSの自動アップデート・アップグレード

GrapheneOSは、特にセキュリティに配慮したカスタムROMです。このため、何らかの改良があれば、すぐさまそれを自動的に自身のスマフォに反映することができます。これについて、GrapheneOS:日常的な注意をご覧ください。

リリース共通ガイド

機種やカスタムROMに依存しない、リリース共通の事柄については、リリース共通ガイドをご覧ください。